仕様
名称 凛 (肘掛け椅子)
意匠・企画 臥龍創造研究室 創造家 HIRO臥龍
東京都目黒区自由が丘1-24-3
寸法 高さ 肘掛けまで 600(ミリ) 座面まで 380(ミリ)
座面 580×580(ミリ)
肘掛け幅 100(ミリ) 背もたれ部も同じ
脚高さ 80(ミリ)
下地木部厚 15(ミリ) 木部材料 榀板
外部漆芸 加賀 美川塗本堅地塗り(鏡面) 厚さ約3.5ミリ 地の粉+布着+呂色磨
(加賀最高漆芸)
日本の漆発祥の地、越前産の漆、および中国最高級の漆を使用
北島仏壇製作所 石川県白山市
木部基礎組み 加賀宮大工創業 済田工務店 石川県白山市
制作期間 約四ヶ月(受注生産)
意匠趣旨
japanの和訳ともなっている、漆の国の椅子を意匠した。
黒色のこだわりは、日本人の髪と瞳と郷里金沢の黒瓦を心象とした。
形状には曲線を用いず、直線の持つ美しいシルエットに纏めた。
また、決してぶれる事の無い、日本人の潔さと誇り、或は、日出る国の武士の意地を表した。
この後日本人がこうあって欲しいと思う希望をも含めて、凛然と在る様から、凛と銘した。
和と洋のどちらの空間にも調和する本漆鏡面仕上げの肘掛け椅子の存在は、実に静かな落ち着いたモノでありながら圧倒的であり、神々しさすら感じさせるものに仕上がった。
漆の意義
漆は、日本では古く縄文時代から塗料あるいは接着剤として使われてきた。その塗膜は耐久性に優れ、酸やアルカリにも強い。一切揮発せず環境と身体に優しい漆、現代科学で、未だ漆に勝る塗料は開発されていない。触れる人には優美な肌合いを持つと共に、独特の情感を醸し出し、その輝きは百年を軽く超える。